吉祥文様と言われている「四君子」(しくんし)を描きました
沈金技法とは
漆面に対して刃物などで文様を浅く彫り、彫った後に出来た凹部に漆をすり込み、そこへ金箔や銀箔、あるいは朱・青などの色粉を埋めて(沈めて)模様を描きます。凹部にすり込んだ漆は金箔や銀箔、色粉を固定する接着剤の役割をします。完成までに、1~2か月を要し、職人の匠の技によって作品に命が吹き込まれる。
将棋盤サイズ 約345mm×約316mm×約180mm 全高(脚を含む) 約295mm
将棋駒は、別途お買い求めください
四君子とは
梅、菊、蘭、竹の四つの植物を組み合わせた文様を四君子と言います。中国では古来より吉祥文様として扱われ、やがて日本にも伝わりました。
君子とは、徳が高い人格者で、清らかで高潔な人のことをいいますが、君子として持つべき心がけを、この4つの植物に見出し、草木の中の君子として称えたものとされます。
蘭は、ほのかな香りで品格を持つとされ、竹は、寒中においても青々として曲がらずにまっすぐに伸びること、梅は、雪の中春の訪れを告げて最初に花を咲かせる強さ、菊は、気を満ち、邪気を祓う延命長寿の花とされることから君子として必要な性質を象徴していると考えられました。
また、中国では宋の時代より、画題としてこの四君子が用いられ、春は蘭、夏は竹、秋は菊、冬は梅と、四季を通じるテーマになっています。
四君子文様は梅、菊、蘭、竹の4つの植物がすべて揃った文様を指すので、いずれかが欠けるものはそう呼びません。
蘭
蘭
菊
菊
竹
竹
梅
梅
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